組合と学力に関連性はないと思う

低学力地域は日教組票多く (1/4ページ) - MSN産経ニュース]
http://sankei.jp.msn.com/life/education/081008/edc0810080731000-n1.htm
「組織率と学力は必ずしも一致しないものの、参院比例の日教組票などからみた“強さ”と学力の間には一定の関係がうかがえる」そうです。

非常に愉快な分析です。


なぜか「得票数」です。 得票数というのは有権者数と関係してきます。 有権者数は都道府県で違います。
得票数が少なくても、人口が少ない県では得票率が高いことはあります。 「得票率」で見なければ意味がないのではないでしょうか?


そこで、都道府県別に日教組参議院議員の得票率(有効投票数千人当たりの投票数)と学力テストの正解率合計をグラフにしてみました。


相関係数はそれぞれ-0.07、-0.01 です。
私には得票率と学力テストには全く相関がないように見えます。


つぎに平成19年の完全失業率と比べてみます。

日教組参議院議員の得票よりは相関があるように思います。 相関係数は-0.45です。


最後に公明党の得票率と学力テストの正解率合計を比べてみました。

少なくとも日教組候補よりは相関があるでしょう。 相関係数は-0.47です。


この結果から「日教組の強いところは学力が低い」と言えるなら、「公明党の強いところはもっと学力が低い」
と言わなければいけません。 公明党が中山氏の失言に怒るはずです。


データはこちらです↓

学力テストデータ http://www.nier.go.jp/08chousakekka/06todoufuken_chousakekka_shiryou.htm
得票数 総務省サイトより http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/index.html
候補者の投票率はそれぞれの候補の得票数と有効投票数(比例代表)1000人当たりより計算
公明党投票率は党派別得票数(比例代表)より http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/sangiin21/xls/sangiin21_3_3.xls
完全失業率都道府県別完全失業率(モデル推計値)