なぜ警察は在特会を止めなかったんだろう

京都・徳島襲撃事件刑事第一回公判傍聴

京都朝鮮学校徳島県教組を襲撃した在特会の刑事裁判に行かれた方が、傍聴記を書いてくださいました。

被告人らは無罪を主張したようです。
その無罪理由は矛盾していると思いますが、他の方が指摘されるでしょうから私は繰り返しません。


ただし、被告人らの主張に同意できる点がひとつあります。

警察は現行犯逮捕をしなかった。


上の傍聴記からの抜粋です。

それでも一応、ここでは繰り返し被告らが無罪を主張する根拠として以下のものが上げられていた。(取りこぼしはあると思う)

京都

朝鮮学校北朝鮮支配下である。それに抗議した。

○学校は公園を不法占拠していた。

○危険物を除去しただけ。

○警察官が現行犯逮捕しない。

徳島

○寄付は詐欺活動だ。

○わざわざ朝鮮学校に寄付するのは寄付者に対する不正行為だ。

○警察は現行犯逮捕していない。

○上記両事件行動はN氏が良く考え調査したものだ。

最後は、なんかもうN氏が首謀者認定されている気がするのだが・・・。そして警察はやはり現行犯逮捕をしない事を言い訳に使われていますよと

N氏が用意してきた陳情書より

朝鮮学校は総連の支配下にあり北朝鮮支配下にある。これは誰もが知っている事実だ。我が国を狙う核兵器武装したテロ独裁国家に支配される学校に寄付がいき善意を踏みにじるのは許されない。全ての寄付と日教組の金をまぜてマネーロンダリングして連合に渡した政治活動だ。当日は建物に入る予定はなかったのだが、人がいないので建物に近づいた。神戸から付いていた警察官も特に咎める事もないので建物に入りました。また受付の人も苦笑いしながら2回にいくように合図しました。

在特会の人たちは、暴れても、誰かに嫌がらせをしても、逮捕されないということを「学習」していって、エスカレートしたのではないでしょうか。

京都朝鮮学校の現場で、警察が、現行犯で彼らを逮捕していたら、学校の中にいた子どもたちは、それほど怖い思いをしなかったかもしれません。

そして、在特会の人たちは、逮捕に懲りて、徳島県教組を襲撃しなかったかもしれません。

徳島の事件の動画では、数人でひとりの教組の方を取り囲んでいました。 その職員の方は恐怖で崩れ出しそうでした。
警察は、教組の職員を救えたはずなのに。 警察が在特会の人たちが教組事務所に入るのを止めていたら、もしくは、現行犯逮捕していたら、教組職員の方の感じる恐怖は、少なかったかもしれません。

加害者の人権に配慮する必要性があるかもしれません。 でも私には、警察官の前で行われている犯罪を放置して、数ヵ月後に、いきなり家宅捜索に入るようなやり方のほうが、人権無視に感じられます。