○○は悪い。僕たちも○○と同じことをすべきだ
私には理解できない思考回路があります。
「○○は悪い。僕たちも○○と同じことをすべきだ」という論理です。
たとえば産経の正論から藤岡先生の正論
拓殖大学客員教授・藤岡信勝 自決は軍の指示とする重大改悪
産経新聞 正論 2011.3.1
中国では、日本が累積数兆円にも及ぶ対中ODAをせっせと貢いでいるさなかの1990年代、江沢民前国家主席が号令を発して全国300カ所の反日博物館をつくり、「愛国教育基地」と称した。その内容は反日のお化け屋敷で、それを利用した反日思想教育によって、抗日戦争に勝利したのは共産党の功績であるというフィクションを国民に信じ込ませ、天安門事件以来揺らいだ共産党政権の正統性を担保しようとした。
藤岡信勝先生は、「反日のお化け屋敷」とネガティブな表現を使っていることから、博物館で国民の思想教育に対して批判的な姿勢のようです。
しかし、次のパラグラフでは、中国と違う方向性の日本の博物館を「国民国家を解体する愚挙」と批判しているのです。
ところが、日本では、国民の税金でつくった博物館で、国民を分断し、国民国家を解体する愚挙が行われている。博物館問題は教科書問題と並んで、国家の存立にかかわるテーマなのである。
中国の「愛国教育基地」と称する博物館を「反日のお化け屋敷」と批判しながら、それと違う方向性の日本の博物館を国家を解体する愚挙だという。
批判した相手と日本が同じことをしないことに怒っているのです。すごく不思議な考え方ですよね。
○○は悪い。僕たちは○○と同じことをすべきでない。
○○は良い。僕たちは○○と同じことをすべきだ。
なら分かります。 批判対象と同じことをしない、もしくは素晴らしいと思う行動はマネをする。スジが通っています。
だが藤岡先生の論理は、
○○は悪い。僕たちは○○と同じことをすべきだ。
せんせい、理解不能です。