選択的夫婦別姓反対論者の心理

なぜ「選択的夫婦別姓制度」に反対する人がいるのか? 選択制なのに。

沼崎一郎先生による分かりやすい解説

http://togetter.com/li/35287

同姓こそ「善」と信じたい人たちにとっては、別姓を「対等」な結婚と認めることはできないのです。そう認めることは、自分たちが「善くない」と思っていることに、自分たちが「善い」と思っていることと同じ価値を与えることになり、結果として、自分たちの「善い結婚」の価値が下がってしまうから。

選択的夫婦別姓の支持派は、選択制なのだから、同姓支持派の価値観を否定していないと考える。ところが、反対派は、別姓を「対等な法律婚」と承認することが、同姓支持派の価値観を傷つけると考える。それで、同姓は善い結婚、別姓は悪い結婚と言い張る。

同姓でも別姓でも「どちらでもよい」=「どちらでも善い」となると、同姓結婚が唯一「あたりまえ、ふつう」と思えなくなる。自分たちが「あたりまえ、ふつう」と思えなくなるのが怖い、それが別姓反対派の一番の動機でしょう。

みんな同じで、みんなが「あたりまえ、ふつう」と思うことが自分にとっても「あたりまえ、ふつう」で、ほっと一安心というのが、素朴なコミュニタリアン。みんな違って、それぞれ好き勝手なんてことを認めたら社会が崩壊する! なぜなら、何が「あたりまえ、ふつう」か分からなくなって混乱するから。