ケータイは勉強のじゃま?

ケータイは勉強の邪魔?大阪・成績低下、逆に東京・高学力
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090206-OYT1T00602.htm


文部科学省が先月末、全国の小中学校に通知した「携帯電話持ち込み禁止令」を機に、子供とケータイの問題が改めて注目されている。

 通知の直接の理由は「学校での教育活動には必要ない」というものだったが、各地の教育委員会からは「ケータイが勉強の邪魔になっている」という調査結果も出始めた。実際のところ、ケータイと学力はどこまで関係があるのだろうか――。

 「ケータイへの依存度が高くなれば、学習時間は短くなる」。昨年12月3日、公立小中学校への持ち込み禁止を宣言した大阪府橋下徹知事はこう強調した。発言の根拠となったのは、府教委が昨年7月、小2〜高3の約1万4000人を対象に行ったケータイ利用アンケートの結果だった。


(中略)


 学力とケータイの使用頻度はどこまで関連があるのか――。文科省が08年度に実施した全国学力テストと小中学生のケータイ利用アンケートの結果を、読売新聞が都道府県別に集計したところ、小学生の成績がトップの秋田県は「ほとんど使わない」「持っていない」と答えた児童の比率が全国で2番目に多かった。中学生の成績がトップの福井県もケータイの利用頻度は5番目に低かった。


携帯の利用頻度の数字は何なのか、この記事からは分かりません。 ただ「小学生の成績がトップの秋田県は「ほとんど使わない」「持っていない」と答えた児童の比率が全国で2番目に多かった」と書いていることから、学力テストのアンケートで「ほぼ毎日している」「ときどきしている」の順位を利用頻度としていると仮定します。 (質問では「ほぼ毎日している」「ときどきしている」「ほとんど使わない」「持っていない」の4択)


学力テストの都道府県別成績順位と携帯使用「ほぼ毎日している」「ときどきしている」の割合順位とを散布図にすると下のようになります。

  


小学生 r=-0.22 p値=0.142
中学生 r=-0.28 p値=0.051

小中とも有意水準5%で有意ではないようです。

だいたいなぜ都道府県別で集計しなければならないの? 携帯利用と学力テストの平均点のクロス集計表は国立教育政策研究所ホームページにありますよ。 携帯電話は悪だ!ということを証明したかったんだろうけど、失敗してるって。 だから記事でも煮え切らない。

 

「ケータイへの依存度が高くなれば、学習時間は短くなる」。昨年12月3日、公立小中学校への持ち込み禁止を宣言した大阪府橋下徹知事はこう強調した。
「学習時間が短ければ、携帯を使う時間が長くなる」んじゃないの?

私の小中学生のころは携帯なんてなかったけど、勉強しなかったよw