自民惨敗の敗因は太郎じゃないよね

過去5回の国政選挙での民主、自民、公明の得票率の推移を見てみます。

(参)は参院選で、そのほかは衆院選

H15(2003年)の衆院選には民主の比例得票率が自民を上回り、H16(2004年)では民主の得票率が自民を大きく上回っています。
H17(2005年)の郵政選挙で、自民・民主が逆転しますが、H19(2007年)には民主の得票率が、自民を大きく上回っています。


次に小選挙区の得票率の推移を見てみます。

H15(2003年)の衆院選の比例では民主>自民でしたが、小選挙区では自民>民主です。 小選挙区の場合、公明票がかなり効いているようです。
参院衆院にくらべ、小選挙区で公明候補に得票される分、自民の小選挙区での得票率が減るようです。
民主は郵政選挙で票を減らすものの、ここ10年では右肩上がりに票を伸ばしています。



今回の衆院選での都道府県別比例得票率。

自民が民主を上回っているのが富山県(32.8%、32.6%)と島根県(37.2%、30.0%)のみ。


過去3回の国政選挙での自民の比例得票率。

おととしの参院選の時点で、今回の衆院選の結果が決まっていたようなものですね。 ちょっと悪化したぐらいでしょうか。


今回の衆院選で風が吹いたというよりは、風が吹いたのは2005年の衆院選で、それを除けば、自民が着実に徐々に地盤沈下をしているように思えます。