生活保護の統計のはなし

なぜコリアンが他の外国籍より生活保護を受ける割合が多い?

平成19年時点で日本の被保護世帯数は107万世帯、150万人(単身世帯が多い!)
その中で被保護外国人世帯数は3万世帯、約4万8千人、全体の3%
そのうち韓国or北朝鮮籍は2万3千世帯、約3万人、全体の2%(ちなみに中国籍が約3000世帯、フィリピン籍が約2600世帯)
つまり、「生活保護を受けている100人のうち97人は日本人、2人がコリアン」ということになる。
外国人登録者数は韓国・朝鮮籍が約60万人(徐々に減少中)、その60万人のうち生活保護は3万人
つまり在日韓国・朝鮮人生活保護を受けているのは5%ということになる。
日本人の場合は1億2千数百万人のうちの150万人だから1%強。
コリアンを除く外国人の場合、外国人全体が215万人で、155万人のうちの1万8千人だから1%強


生活保護数が過去最多、で在日が占める割合は?
http://anond.hatelabo.jp/20091008202320

平成17年(2005年)国勢調査によると、韓国・朝鮮籍の人の65歳以上の高齢者割合は15.2%。全体の20.1%よりは低いが、中国2.4%、フィリピン0.7%など、他の国籍に比べて高齢者割合がずば抜けて高い。 外国籍の高齢者の67.7%は韓国・朝鮮籍。 よって他の外国籍と生活保護割合を比較することは無意味



コリアンの誰が生活保護を受給しているの?

平成19年(2007年)の世帯類型別被保護世帯数とその割合 *1 *2

総数 韓国又は北朝鮮
総数1,105,27522,918
 高齢者世帯 497,665(45.0%) 11,918 (52.0%)
 障害者世帯・傷病者世帯 401,088(36.3%) 7,457 (32.5%)
 母子世帯92,910 (8.4%) 1,629 (7.1%)
 その他の世帯 111,282 (10.1%) 1,914 (8.4%)

()内は総数に対する類型別割合


韓国又は北朝鮮(ママ)の受給者の高齢者の割合が、総数*3より高い。
乱暴な計算で平成19年(2007年)の高齢者世帯の受給数を平成17年(2005年)国勢調査での65歳以上の総数が25,672,005人で割ると1.9%。
韓国・朝鮮籍で同じ計算をすると、11,918世帯÷71,789人で16.6%になる。 


大分大学、垣田裕介先生によると

無年金世帯が全体の約7割を占めており、また単身世帯の約7割が生活扶助基準を下回る所得水準にありながら生活保護を受給していない。


社会的排除」概念からみた在日コリアン高齢者の生活と福祉
――2003年大阪市生野区調査300事例の分析――

http://www.h3.dion.ne.jp/~kakita/report2004.pdf

*1:平成20年度 社会福祉行政業務報告(福祉行政報告例) 結果の概況 1 生活保護関係 平成20年度 社会福祉行政業務報告(福祉行政報告例) 結果の概況 1 生活保護関係 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/gyousei/08/kekka1.html

*2:平成19年被保護者全国一斉調査 > 基礎調査 > 年次 > 2007年  15. 被保護外国人世帯数、 世帯主の国籍・世帯人員・世帯類型別 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001055731

*3:ほとんどが日本人