毎日新聞大阪版、橋下知事にナイスいやがらせ
今朝の毎日新聞(大阪版)の一面には笑いました。
全国学力テスト:人のきずなで成績左右
離婚、持ち家が左右−−阪大グループ分析
http://mainichi.jp/kansai/news/20091117ddn001100003000c.html
07年の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)と1964年の全国テストを社会環境を加えて分析したところ、学力を左右する要因として離婚率▽持ち家率▽不登校率−−の3指標の比重が高まっていることが、大阪大などの研究グループの調査で分かった。いずれも家庭、地域、学校での人間関係の緊密さに関連する指標で、研究チームは「年収など経済的要因よりも、人間関係の『つながり格差』が学力を左右する傾向にある」と指摘。子どもの生活基盤を支える指導の重要性を再認識させる結果として、注目を集めそうだ。
個票単位で分析したかと思ったら、都道府県別の分析とのこと。
過去に私がやった方法と変わらないみたい*1 *2
離婚率(ひとり親世帯)や持ち家率は経済的豊かさに相関するし、「つながり格差」じゃなく刈谷先生の言う「文化的資本」格差もあるだろうから、都道府県別の学力テスト平均点なんて荒い分析だけじゃ、何も言えないと思う。
細かいことはともかく、毎日新聞は離婚率や持ち家率が学力テスト成績を左右―と一面にどーんと載せといりて(写真の赤い線内)、左下に「全国学力テスト:市町村別正答率、大阪府教委が開示」と小さく書いている(青い線内)。
狙ったな、毎日新聞。
離婚率や持ち家率が学力テスト成績を左右するって大きな記事の後、学力向上のために市町村別の成績を公開するって記事を載せる。
これでは大阪府教委や橋下クンがバカみたいじゃない。
毎日新聞のセンスに拍手を送りたいと思う。
*1:持ち家率と都道府県別学力テストの平均正解率 http://d.hatena.ne.jp/kei999/20081015
*2:大阪府市町村別学力テストと相関するもの http://d.hatena.ne.jp/kei999/20090104