明石要一センセ―はトンデモなので、信じないほうがいい。

外で友達と遊ぶ子ほど「高学歴・高収入に」 独法調査 子ども時代に自然に触れたり、子ども同士で遊んだりした体験が豊かなほど学歴が高く、大人になってからの収入も多い――。独立行政法人国立青少年教育振興機構が、そんな調査結果を発表した。

 調査に携わった千葉大学の明石要一教授(教育社会学)は「遊びは仲間うちのルールづくりなどを通じて人とつきあう力や意思決定力を育てる。自然に触れて驚けば、『なぜ』という疑問を呼んで探求心や好奇心を育てる。そうした体験が学力などに結びついているのではないか」と分析している。

 調査は昨年11月、20〜60代の計5千人にインターネットを通じて実施した。「海や川で泳ぐ」「かくれんぼや缶けりで遊ぶ」「弱い者いじめやケンカを注意したり、やめさせたりする」といった子ども時代の体験について、「何度もある」2点、「少しある」1点、「ほとんどない」0点という具合に点数化した。

 その結果、点数の上位層は大学・大学院卒が50.4%と過半数を占め、中位層では48.6%、下位層では45.4%と徐々に割合が下がった。

 現在の年収との関係をみると、「750万〜1千万円」「1千万円以上」を合わせた割合は、上位層の16.4%に対し、中位層12.7%、下位層11.0%だった。(青池学)

明石要一センセ―はトンデモなので相手にしないほうがいいですよ。

上の調査結果の詳しい内容は現在入手できないので検証不可能ですが、2年前に和食で「学校楽しい」という記事が、新聞に出ました。
元記事はネットから消えているので、こちらでどうぞ。

和食で「学校楽しい」? 
千葉大教授ら、小5調査
(『北海道新聞』05/28 23:37)
 朝食が和食の子どもは早起きし、学校が楽しいと感じる割合も高い?。明石要一・千葉大教授らのグループが28日、小学生の朝食や睡眠時間が生活リズムに与える影響を調べ、こんな結果を公表した。

 調査は昨年9月25?29日に千葉、東京、鳥取の1都2県の小学校4校の5年生計231人を対象に実施。

 調査によると、5日間の平均で、午前7時より早く起きた子どもは61%で、午前7時半以降は6%だった。全体の98%の子どもが毎日朝食を取っていたが、午前7時半以降に起きる子どもの33%は食べない日があった。

 朝食の様式別では、和食中心の子どもの77%が午前7時より前に起きるのに対し、洋食中心は44%にとどまった。

 一方、「学校が楽しいか」との質問には、和食中心の子どもの57%が「とても楽しい」としたのに対し、洋食中心は19%だったことから、グループは「和食と洋食の差が出ている」とした。

ブログ主さんによると和食で「学校楽しい」? そりゃ擬似相関にきまってます(笑)だそうですが、そのとおり。

新聞発表ののち、だいぶたってから調査の詳細がネット上に公開されたのですが、これがひどいトンデモ。

まず、「朝食が和食」と「学校が楽しい」との相関は示されていません。

そして、調査対象がなぜか東京の学校2クラスと鳥取の学校2クラスです。 なぜわざわざ東京と鳥取の学校を混ぜ込んだのでしょう?

調査の詳細には「学校は楽しいですか」の意識調査の結果が出ています。

東京の学校は「楽しい」を選んだ児童が多く、鳥取の学校は「とても楽しい」を選んだ児童が多い。 それだけです。

鳥取の学校は3世代同居が多く、朝食が和食の割合が多いとしたら、鳥取の調査対象の子どもたちが「とても楽しい」を選んだ割合が多く、和食の割合が多かった。 東京の調査対象の子どもは「楽しい」を選んだ割合が多く、(鳥取の調査対象の子どもたちより)洋食の割合が多かった、という結論しか出ません。

疑似相関です。 それもワザとやったとしか思えない確信犯です。

そのほか、早起きかどうかも、2つの学校しか調査していなければ、学校の始まる時間や、通学にかかる時間に左右され、朝食が和食かどうかが関連しているかは、こんなトンデモ調査ではまったく分かりません。


明石要一センセ―という方は、導き出したい調査結果に合うように調査設計をし、マズい部分は伏せておくという人のようです。

すなわちトンデモ。

まあ、さっさとこんなのは事業仕分けしてください。